第4回目は、トットネスのブループリントの食分野に関する内容の共有、いすみローカル経済レポートでの調査方法の方針決定などを行いました。

 

 

前回(第3回目)の話し合いの中で、トットネスの食分野調査に関する内容をもう少し知りたいという意見が出ました。そのため、今回はまず、レポートを翻訳して下さった方に、トットネスの食分野の調査概要を説明してもらい、情報共有を行いました。

 トットネスでは、家庭で消費される飲食物に年間約3000万ポンドが費やされているという調査結果が報告されていました。ある商業データによると、約1000万ポンドは地元店舗で費やされており、残りの2000万ポンドはスーパーマーケットなど、地域や国、世界の他の場所から輸入された商品に費やされているということが分かりました。地元の食料を購入・消費することは、地域の食品経済を活性化させることにつながり、その分利益も増大します。「食分野」で地域経済を活性化させるチャンスは、大いにあるということが改めて分かりました。

 

 次に、トットネスの事例を踏まえた上で、いすみ市ではどのように調査するのかを検討しました。

 「どのような方法で行えば、今後どの地域でも同じようなプロジェクトが出来るのか。」「いすみならではのエッセンスを加えないと、どの地域も同じ調査結果になってしまうのではないか。」など、考えるべき点が山のように出てきました。

 「どの地域も同じような結果になるということは、どの地域も同じ問題を抱えているということ。」「調査する手順と利用するデータなどの流れを決めてしまえばよいのではないか。」ということで、今回、いすみローカル経済レポートでは、①統計データ利用による分析と、②いすみ市の店舗データ積み上げによる検証、という、二つの調査の挟み撃ち作戦!という方向性で進めていくことになりました。いすみ市内の参加者と、市外からの参加者で役割分担をして、来週までに各々リサーチを進めていくこととなりました。

 

 回を重ねるごとに内容が濃くなっているいすみローカル経済レポートプロジェクトも、折り返し地点を通過しました!どのように議論が進み、今後どのようなレポートが出来上がっていくのか楽しみです!

(武蔵野大学 工学部 環境システム学科 小笠原七海)