第3回目は、長野県天龍村での調査事例発表、追加ヒアリング調査の報告、今後の調査方法についての議論などを行いました。

 

まずは、武蔵野大学の学生が行った長野県天龍村での調査について、武蔵野大学准教授の明石修さんからお話を伺いました。

”天龍村の経済を少しでも良くするにはどうすればよいのか?”をテーマに、村民のお買い物調査や、村外に流出しているお金の漏れはどれくらいなのか、漏れを塞ぐためのプロジェクト提案など、多くの取組をしていたそうです。地域のお店で買い物をすることが地域にどのくらい影響を及ぼすのかを、実際に現地で調査するという学生の行動力・実行力・ユーモアが素晴らしいと思いました。今回のいすみローカル経済レポートにも活用できそうなことがありそうだと感じました。

 

次に、自分たちが普段利用している食料品店の追加ヒアリング調査の報告をそれぞれ行い、この結果から読み取れるいすみ市の買い物動向の分析を行いました。いすみ市に住んでいる人の特徴や、買い物に求めるもの、そこから見える消費者インサイトなどを、参加者たちで議論しました。(買い物の目的や頻度は、ファミリー層と高齢者層では異なる。移住者の中にも、たまたま移住した人と、こだわりを持って移住してきた人がいる。外国人労働者も多い?などなど)

 

最後に、今後の調査方法について議論しました。いすみ市内でのお金の流れやデータの利用方法など、どのような方針で行えば地域の経済状況がより分かりやすくまとまるのか。この方針は今後どの地域にも適用できるのか。「トットネスではどのように調査を進めていたかな?」「レポートをもっと読み込んでまとめてみます!」という会話が飛び交ったり、ディスカッションした内容を可視化してまとめてくださる方がいたり、みんなで頭をフル回転させながら楽しく議論しました。

 

このように、今回のいすみローカル経済レポートも、盛りだくさんの内容でした。回を重ねるごとに議論が面白くなり、内容もどんどん濃くなっています!まさに『大人のゼミ』だなぁと感じました!

 

次回は、いすみローカル経済レポートでの調査方法の方針決定や、データの算出等を進めていきたいと思います。

(武蔵野大学 工学部 環境システム学科 小笠原七海)